古き良き時代 good old days 2004 9 19
NTT(9432)の株価が下げ止まりませんね。
月足チャートで見ると、1999年には150万円以上の株価でした。
今の株価は、50万円以下となっています。
だから、一瞬、NTTは、今年流行の株式分割をやったのかと思いました。
そうでないと、株価的には、帳尻が合わないような気がしました。
でも、NTTが株式分割をやったとは聞いたことがありません。
確か、NTTドコモが株式分割をやったはずです。
こうしたNTTの株価が低迷した原因には、いろいろとあり、
人によっては、「ソフトバンクが強引なビジネスをやったからだ」と言う人や、
「KDDIが攻撃的なビジネスをやったからだ」と言う人もいます。
しかし、問題にすべきは、NTTの経営姿勢です。
こうしたソフトバンクやKDDIから攻撃を仕掛けられてから、やっと対策に動くという経営です。
いつも経営が、受け身というか、守りの経営です。
どうして、お役所のような経営なのでしょうか。
通信業界は、競争が激化していますので、まるで公家のような経営ではダメです。
先手を打つような経営や、先制攻撃のような経営が必要です。
もちろん、いつも、こういう経営では失敗しますが、
いざ、戦争となったら、守ってばかりでは負けてしまいます。
先手を打つことや、先制攻撃が必要です。
今は、古き良き時代ではありません。
今という時代は、時代の端境期です。
織田信長が活躍した戦国時代に近いのです。
あの時代は、名門の大名が没落していき、豊臣秀吉のような農民が大名になった時代です。
つまり、今は、「企業戦国時代」です。
ただし、注意してほしいのは、
こういうことは、企業経営で実施すべきことです。
人によっては、勘違いして、
これを国家戦略に応用して、戦争に利用する人がいますので、念のため、注意しておきます。